ウイルソンのペインティングは喜びそして、現代美術はこうでなくてはならないという期待への反抗心を内包する。
作品においてかわいらしさや退屈さを徹底的に排除し、少女的な作品とは一線を引き、描くことを徹底的に楽しんでいるのである。
「私のペインティングは混乱や論理が転換した空間をほのめかします。鑑賞者は作品の空間構成を理解しようと試みます。
また 安あがりで使い捨ての短命な素材はケバケバしている表面的なものを表し、一見 軽薄な空間へと見るものを導きます。」
ペインティング上の静止することのないモチーフは振動し続けるかの如く、流動感、切迫感、エネルギーを漲らせる。
それらの作品を見るごとに 作品が変化した錯覚に落ちるもである。
ウイルソンは、納得のいくまでペイントをキャンバス上に流しこみ、ふりかけ、殴り描きし、時間をかけ製作をする。
様々なオブジェがキャンバス上に付加され、装飾となったり、キャンバス自体が梱包されることもあるのだ。
ウイルソンの作品は余剰で、愚作で、軽薄で、風変わりで、陽気なのである。